講習(検定試験)を受けるべきか?メリットとデメリット【正直な判断基準】

第3種冷凍機試験

冷凍三種の勉強を始めると、どこかのタイミングで知ることになります。「講習を受ければ、科目が1つ免除になるらしい」と。

正式には「高圧ガス保安協会が実施する講習」を受講して、その後の「検定試験」に合格すると、本試験で「保安管理技術」が免除されます。つまり、本番では法令の1科目だけ受ければいい。

僕はこの講習を受けずに、独学で2科目とも受験して合格しました。でも「受けておけばよかったかも」と思った瞬間が正直あります。この記事では、講習を受けるべきかどうかの判断基準を、メリット・デメリットの両面から整理します。


講習制度の仕組み

まず制度の全体像を整理しておきます。

ステップ1:講習を受講する。 高圧ガス保安協会が実施する3日間の講習に参加します。講義形式で、冷凍の基礎から保安管理技術の内容まで学びます。

ステップ2:検定試験を受ける。 講習修了後に、検定試験を受験します。これに合格すると「保安管理技術」の科目免除資格が得られます。

ステップ3:本試験(11月)で法令だけ受ける。 科目免除の状態で本試験に臨めるので、法令1科目のみ受験すればOK。

検定試験に合格しても、本試験の法令で60%を取れなければ不合格なので、法令の勉強は必要です。ただし、1科目に集中できるのは大きなアドバンテージです。


講習を受けるメリット

本試験が法令1科目だけになる

これが最大のメリットです。2科目同時に合格しなければいけないプレッシャーがなくなります。法令は暗記でカバーできる科目なので、1科目に絞れば合格率はかなり上がります。

実際、科目免除者の合格率は80〜90%台。全科目受験者の合格率35%前後と比べると、圧倒的に有利です。

講義で体系的に学べる

独学だと、テキストを読んでもわからない箇所で詰まることがあります。講習では講師が順を追って説明してくれるので、独学で理解しにくかった部分が一気にクリアになる可能性があります。

特に冷凍サイクルや圧縮機の仕組みなど、図や実物を見ながら説明を受けると理解度が全然違います。

「保険」になる

もし本試験で保安管理技術に自信がない場合、講習で検定試験に合格しておけば、その科目は確保できます。本試験では法令だけに集中すればいいので、精神的にもかなり楽です。


講習を受けるデメリット

費用がかかる

講習の受講料は、テキスト代を含めて約2万円前後かかります。本試験の受験料(9,800円)と合わせると、トータルで3万円近くになります。独学で2科目受験するなら、テキストと過去問を合わせても5,000〜8,000円程度で済むので、費用差は大きいです。

3日間の時間を確保する必要がある

講習は平日3日間の日程で行われることが多いです。会社員の場合、3日間の有給を取る必要があります。会社が資格取得を支援してくれるなら問題ないですが、自費で有給を使って参加するとなると、ハードルは高くなります。

検定試験に落ちる可能性もある

講習を受けたからといって、検定試験に自動的に受かるわけではありません。検定試験自体はそこまで難しくないと言われていますが、講習を聞いていただけでは不十分で、ある程度の復習は必要です。

検定に落ちた場合、講習の費用と時間が無駄になり、本試験では2科目とも受験することになります。


僕が講習を受けなかった理由

正直に書くと、僕が講習を受けなかった理由は2つです。

1つ目は費用。 資格手当で給料を上げたくて受験したのに、講習に2万円かけたら本末転倒だなと思いました。独学で受かれば、テキスト代の数千円だけで資格が取れる。そのコスパの良さに惹かれました。

2つ目はスケジュール。 平日3日間の有給を取るのが、仕事の都合上難しかったです。

結果的に独学で合格できたので、僕の場合は講習なしで正解でした。ただし、5ヶ月間コツコツ勉強を続ける必要があったので、楽だったわけではありません。


こういう人は講習を受けた方がいい

  • 会社が費用を負担してくれる人。 自費じゃないなら、受けない理由がありません。
  • 独学に自信がない人。 テキストを読んでも理解できない、過去問を解いても点数が伸びない、という状態が続いているなら、講義で学ぶ方が効率的です。
  • 確実に1回で受かりたい人。 年に1回しかない試験なので、落ちたくないなら講習で保険をかけておくのは合理的です。
  • 冷凍サイクルの理解が難しいと感じている人。 独学で一番つまずきやすいポイントを、講義で乗り越えられる可能性があります。

こういう人は独学でいい

  • 費用を抑えたい人。 テキストと過去問だけで数千円。コスパ重視なら独学一択です。
  • 平日に3日間の時間を確保できない人。 スケジュールが合わないなら、独学しか選択肢がありません。
  • テキストを読んで「なんとなく理解できている」と感じている人。 7回読めば理解は追いつきます。過去問で6割取れるようになっていれば、独学で十分合格できます。
  • 朝30分+夜30分の勉強を3〜5ヶ月続けられる人。 コツコツ型の人は独学向きです。

まとめ:迷ったら「会社が出してくれるかどうか」で決めていい

講習を受けるか独学かで迷ったら、会社が費用と時間を出してくれるかどうかで判断するのが一番シンプルです。

会社が出してくれるなら、受けた方がいい。科目免除者の合格率80〜90%は、やはり強力です。

自費で、有給を使って、となると話は変わります。独学でも5ヶ月あれば十分合格できるので、費用と時間を節約する意味で独学を選ぶのもまったく問題ありません。僕もそうでした。

どちらを選んでも、最終的に「法令」の勉強は必要です。法令の攻略法は記事21(法令科目で8割取る暗記テクニック)で詳しく書く予定です。


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