冷凍三種の勉強で、テキストの次にやることは過去問です。ここまで読んでくれた方なら、もう何度も聞いた話だと思います。
でも、過去問は「ただ解くだけ」では効果が半減します。同じ5年分の過去問でも、使い方次第で合格できる人とできない人に分かれる。僕自身、最初は何も考えずに解いていましたが、途中でやり方を変えてから一気に得点が伸びました。
この記事では、僕が実際にやった過去問の使い方と、合格するための得点戦略を具体的に書いていきます。
まず大前提:過去問は「勉強道具」であって「テスト」ではない
過去問を解くとき、多くの人が「何点取れたか」を気にします。僕もそうでした。1周目で4割しか取れなくて落ち込んで、「自分には無理なんじゃないか」と思ったこともあります。
でも過去問の目的は、点数を測ることではありません。**「どこがわかっていないかを見つける」**ためのツールです。
間違えた問題=自分が理解していない部分。それがわかれば、そこだけテキストに戻って復習すればいい。過去問は自分の弱点を教えてくれる道具だと思ってください。1周目の点数が悪いのは当たり前です。
僕の過去問の使い方:同じテーマを年度横断で解く
一番大事なコツ:年度ごとに解くのではなく、テーマごとに解く
過去問というと「令和5年度を通しで解く → 次に令和4年度を解く」という使い方をイメージするかもしれません。僕も最初はそうしていました。でも途中で気づいたんです。同じテーマの問題を、年度をまたいで連続で解いた方がずっと頭に入るということに。
たとえば「安全装置」の問題だけを、令和5年、令和4年、令和3年……と年度を変えて続けて解く。すると、毎年どんな角度から聞かれているかが見えてきます。「安全弁と溶栓の違いは毎年出るな」「作動のきっかけ(圧力か温度か)を入れ替える引っかけが多いな」と、出題パターンが浮かび上がってくる。
1年分を通しで解くと、テーマがバラバラなので知識が点のままになりがちです。でも同じテーマを年度横断で解くと、点が線になって記憶に定着します。
具体的なやり方
ステップ1:まず1年分を通しで解いて、自分の弱点を把握する。 最初の1年分だけは通しで解いてOKです。目的は「どのテーマが弱いか」を知ること。
ステップ2:テーマを決めて、全年度の同じテーマの問題を連続で解く。 たとえば「圧縮機」と決めたら、5年分(保安管理なら10年分)の圧縮機に関する問題だけを集めて、一気にやる。間違えた問題は解説を読んで、テキストの該当箇所に戻る。
このとき大事なのは、その問題だけでなく、周辺の知識もまとめて確認することです。たとえば「溶栓」の問題を間違えたら、溶栓だけでなく安全弁や破裂板も一緒に復習する。記事10で整理した比較表を見直すイメージです。
ステップ3:間違えたテーマを重点的に繰り返す。 一度やったテーマでもまだ間違える問題がある場合は、そのテーマだけもう1周する。「同じ問題で飽きた」と思えるくらいまで繰り返すのがコツです。
僕の場合、3周目あたりで正答率が8割を超え、「これ、見たことある」と感じる問題が大半になりました。そうなったら合格はかなり近いです。
法令と保安管理技術で過去問の年数を変えた理由
僕は法令を5年分、保安管理技術を10年分やりました。年数を変えたのには理由があります。
法令は出題パターンの繰り返しが多い。 同じ条文、同じ数字が形を変えて何度も出てきます。5年分を何周もすれば、ほとんどのパターンをカバーできます。
保安管理技術は出題範囲が広い。 冷凍サイクル、圧縮機、凝縮器、蒸発器、冷媒、安全装置、配管……。テーマが多いので、5年分だけでは出題パターンを網羅しきれません。10年分やることで、「あ、こういう角度からも聞かれるのか」という発見がありました。
ただし、10年分を全問やる必要はありません。古い年度の問題は、法改正で内容が変わっていることもあります。僕は最新5年分を重点的にやりつつ、追加の5年分は間違えやすいテーマの補強として使いました。
得点戦略:合格ラインから逆算する
冷凍三種の合格基準は、法令・保安管理技術ともに60%以上です。
法令は20問中12問正解、保安管理技術は15問中9問正解すれば合格ライン。つまり、法令は8問、保安管理技術は6問までなら間違えてもいいんです。
この「間違えていい数」を意識すると、勉強の優先順位が見えてきます。
確実に取れる問題を増やすのが最優先。 難問に時間をかけるより、基本的な問題を落とさないことの方がずっと大事です。僕は「みんなが解ける問題を確実に取る」ことだけを意識していました。
捨てる分野を作ってもいい。 保安管理技術で、どうしても理解できない分野が1つあっても、他で取れれば合格できます。全分野を完璧にする必要はありません。
法令は得点源にする。 法令は暗記でカバーできる分、保安管理技術より点数を安定させやすいです。法令で8割以上取れるようにしておくと、保安管理技術にプレッシャーをかけずに済みます。法令の暗記テクニックは記事21で詳しく書く予定です。
過去問を解くときの実践的なコツ
問題文の「正しいもの」「誤っているもの」に丸をつける。 記事5でも書きましたが、これを読み間違えると、わかっている問題でも落とします。過去問を解くときから癖をつけておくと、本番でのミスが防げます。
選択肢ごとに○×をつける。 5つの選択肢それぞれに「これは正しい」「これは間違い」と判断を書き込んでから、答えを選ぶ。このやり方だと、なぜその答えを選んだかが自分で振り返れるので、復習の質が上がります。
間違えた問題は日付と回数を記録する。 問題の横に「5/10 ×」「5/17 ○」のように書いておくと、3周目で「前回も間違えたやつだ」とわかります。何度も間違える問題こそが、本番で落とす可能性が高い問題です。
僕の失敗:やらなくてよかったこと
全問を均等にやろうとしたこと。 最初は1周ごとに全問を解き直していましたが、すでに理解している問題を何度も解くのは時間の無駄でした。間違えた問題だけを回す方が圧倒的に効率がいいです。
過去問の解説で理解できない部分に固執したこと。 解説を読んでもわからない問題はあります。そこに30分も使うくらいなら、次の問題に進んだ方がいい。わからない問題は、別の年度の同じテーマの問題を解いているうちに「あ、そういうことか」と理解できることがあります。
まとめ:過去問は「弱点発見ツール」として使い倒す
過去問の使い方をまとめると、こうなります。
- 最初の1年分だけ通しで解いて、自分の弱点を把握する
- その後は同じテーマの問題を年度横断で解いていく
- 間違えたテーマを重点的に繰り返す
- 法令は5年分、保安管理技術は10年分が目安
- 合格ラインから逆算して、取れる問題を確実に取る戦略で臨む
過去問は何周しても足りないくらい重要です。「同じ問題で飽きた」と思えるくらいまで繰り返してください。その「飽きた」という感覚が出たら、合格はもう目の前です。
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