高校の物理は赤点。社会人になってから勉強なんてまともにしたことがない。そんな文系の僕が、第三種冷凍機械責任者に一発で合格しました。
きっかけは会社の資格手当。「毎月の給料が上がるなら、やるか」くらいの軽い気持ちで始めた勉強でしたが、やってみたらちゃんと受かりました。
この記事では、冷凍三種の試験内容・難易度・合格率・勉強時間まで、これから受験を考えている人が知りたいことを全部まとめています。「自分でも受かるのか?」が気になっている方は、まずここで全体像をつかんでみてください。
そもそもどんな資格?
第三種冷凍機械責任者は、高圧ガス保安法に基づく国家資格です。
「冷凍機械」と聞くと冷凍倉庫を思い浮かべがちですが、ビルや商業施設の業務用エアコンなどの空調設備も対象に含まれます。取得すると、1日の冷凍能力が100トン未満の施設で、設備の保守・管理を行うことができます。
正直、僕も受験を決めるまでこの資格の存在すら知りませんでした。でも調べてみると、ビルメンテナンス業界では「ビルメン4点セット」の一つに数えられていて、就職・転職でも評価される資格だということがわかりました。
試験の基本情報
試験で最初に知っておくべきことをまとめます。
試験日は年に1回だけ。 毎年11月の第2日曜日です。つまり、落ちたら来年まで待たなければいけない。ここが地味にプレッシャーです。
試験科目は2つ。 「法令」(20問/60分)と「保安管理技術」(15問/90分)。どちらも5択のマークシートで、各科目60%以上取れば合格です。午前中で終わるコンパクトな試験ですが、油断すると足元をすくわれます。
受験資格はなし。 誰でも受けられます。年齢制限も実務経験も不要。これが僕のような未経験者にとっては大きかったです。受験料は9,800円(非課税)。
なお、事前に講習を受講して検定試験に合格すると、「保安管理技術」が免除される制度もあります。講習を受けるべきかどうかは、別の記事で詳しく書く予定です。
合格率と難易度
合格率は年度によってかなり変動します。
| 年度 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|
| 令和7年度 | 7,716人 | 45.0% |
| 令和6年度 | 7,605人 | 36.1% |
| 令和5年度 | 7,891人 | 39.9% |
| 令和4年度 | 8,305人 | 22.8% |
| 令和3年度 | 9,858人 | 40.5% |
| 令和2年度 | 7,541人 | 18.3% |
平均すると約35%前後。3人に1人しか受からない試験です。ただし令和2年度の18.3%のように、突然難化する年もあります。
僕が受験前に合格率を見たときの正直な感想は、「意外と落ちるな」でした。でも、後から振り返ると落ちている人の多くは「過去問だけ丸暗記して、仕組みを理解していなかった層」だと思います。逆に言えば、正しい順番で勉強すれば文系でも十分戦えます。
「簡単な年に当たれば」とは考えず、どの年度でも受かる実力をつけておくのが安全です。ちなみに、科目免除者(講習を受けた人)の合格率は80〜90%台と非常に高いので、確実に取りたいなら講習も選択肢に入ります。
必要な勉強時間
僕の場合、勉強期間は約5ヶ月。合計で120〜150時間くらいは勉強しました。
毎日のスケジュールは、朝会社に行く前に30分、夜寝る前に30分。基本はこれだけです。休日にまとめてやる日もあれば、サボった日もあります。完璧なスケジュールではなかったけど、トータルで見ればちゃんと受かるだけの量はこなせていました。
「5ヶ月は長い」と感じるかもしれませんが、僕はかなりのんびりペースだったので、要領がいい人なら3ヶ月くらいでもいけると思います。
勉強のステップをざっくり言うと、こんな感じです。
1. テキストをとにかく繰り返し読む。 僕は7回読みました。最初は「眺める」くらいの感覚でOK。回数を重ねるうちに頭に入ってきます。
2. 過去問をひたすら繰り返す。 法令は5年分、保安管理技術は10年分を何周もしました。この試験は過去問の繰り返しが最強の勉強法です。
最初の壁は「冷凍サイクル」の理解です。ここで挫折する人が多いですが、逆にここを超えれば一気に楽になります。僕がどうやって乗り越えたかは、冷凍サイクルの解説記事で詳しく書く予定です。
資格を取るメリット
就職・転職に有利。 ビルメン会社、設備管理会社、冷凍倉庫、食品工場など、有資格者の需要は安定しています。「冷凍三種」を持っているだけで、求人の選択肢がぐっと広がります。
実務の理解が深まる。 僕はメーカーの営業として空調機器に関わる仕事をしていますが、資格の勉強を通じてお客さんへの説明がスムーズになりました。まったく興味がなかった分野の知識が、仕事に直結するようになったのは想定外の収穫です。
上位資格へのステップになる。 第二種、第一種と進めば、より大規模な施設での業務が可能になります。冷凍三種は、そのスタートラインとしてちょうどいい難易度です。
資格手当で給料が上がる。 僕の一番の動機はこれでした。会社によりますが、毎月の手当が数千円〜増えるのは地味にありがたい。勉強のモチベーションが「給料アップ」でも、まったく問題ありません。
まとめ:文系でも、未経験でも、受かります
第三種冷凍機械責任者は、合格率約35%。決して簡単ではありませんが、未経験の文系でも正しいやり方で勉強すれば十分合格できる試験です。
試験は毎年11月。夏頃からスタートすれば余裕を持って臨めますし、僕のように5ヶ月前から朝晩30分ずつのペースでもなんとかなります。
「自分みたいな文系でも本当に受かるのか?」——僕も最初はそう思っていました。でも、やってみたら受かりました。
具体的にどう勉強したのか、テキストは何回読んだのか、過去問はどう使ったのか。僕が物理赤点の状態から一発合格するまでにやったことは、すべて次の記事にまとめています。
第三種冷凍機械責任者に独学で合格した勉強法【文系・知識ゼロからのリアル体験記】 | はじめての冷凍三種
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